PAJEROのねぐら

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鉄道博物館〜零戦の日帰り旅(?)

この度、アメリカから零戦の二二形が里帰りしてきました。
それも、"61-120"の尾翼記号で知られる零戦五二形の一時的な里帰りとは違って、日本人が所有して日本での飛行を目指す唯一の機体が帰ってきました。

三分割状態での展示ということもあり、最初は見に行こうかどうしようか迷っていたんですが...
結局見に行ったのは我が家のかぁちゃんの鶴の一声でした。

"2000円なんでしょ?見に行かなくて後悔するぐらいなら、見に行ってきたら"と。

大変よく出来た奥さんです。本当に頭が上がりません。

今回の公開はさいたまスーパーアリーナにて。せっかくそこまで行くのであれば、寄り道を考えない手はありません。
というわけで、朝一番に家を出て、鉄道博物館を経由して零戦を見に行く一日旅(?)となりました。
今回は息子と娘の三人で。

朝7時20分前の電車に乗って湘南新宿ライン経由で大宮まで。新宿からはどうにかギリギリみんなで座ることが出来ました。
朝だというのに混んでますよねぇ...
鉄道博物館に着いたのが8:25頃。既に並んでいる人がいらしてびっくりしたんですけど、それでも入場待ちの列の最前列に陣取ることが出来ました。
そこから待つこと約1時間半。子供たちは表にある展示物を見たりしながら、朝ごはんを食べたりちょっと退屈しつつも楽しそうに過ごします。

開館と同時に入ります。そもそもなんでそんな朝早くに来たかというと、D51のシミュレーターやミニ運転列車など予約が必要な物は朝一で並ばないとあっという間に予約券が無くなってしまうからなんですね。
朝早くから並んだ甲斐があって、どちらの予約券も無事に手に入りました。朝早くに行動すると何かとスムーズですね♪

予約券を取ってからヒストリーゾーンに行ったらまだ人は少なめ。なので、こんな写真も撮れました。


ヒストリーゾーンの真ん中にあるターンテーブルに鎮座しているC57 135号機。この機関車は国鉄で現役最後の旅客列車を牽引した蒸機として有名です。

ヒストリーゾーンを突っ切って、てっぱく広場に行ったら、イベントでこんな車両が。

国鉄高速バス50周年を記念して、JRバス関東の高速バスと路線バスが何台か国鉄メイクになっているそうです。
うん、やっぱり国鉄だね。

この後ミニ運転列車に行ったら、予約時間を30分間違えていたことに気が付き(^^ゞ
すぐそばのラーニングゾーンを通りかかったら、子供向けに自動券売機体験をやっていたので珍しく参加してみることに。
息子も最初は面倒臭がって"やらない〜"と言っていたくせに、いざ参加したら楽しかったみたいです。ほら見たことか。
実物の券売機の中身や自動改札機の中身を見せてもらえて大人にも興味深い内容でした。
裏側の撮影は禁止されてましたんで写真はありません

ミニ運転列車は二組に分かれて。息子はツーハンドルの車両がいい!と言ってましたが、乗れたのはN'EXだったようです。
こればっかりは時の運。娘は娘で電車を楽しく運転してました。

ミニ運転列車の運転が終わってヒストリーゾーンに戻ったら、ちょうどC57がターンテーブルで回っているところでした。
それを眺めたあとは、お弁当を食べるために表のランチトレインに...行く前にヒストリーゾーンを少し散策。


これは"マイテ39"の展望室車内。展望デッキから車内を覗いてみました。
絢爛豪華とはまさにこの事。

この後はお弁当を食べた後に、ヒストリーゾーンの二階に。


見渡すかぎりの国鉄型。

ここで、この後零戦を一緒に見に行く友人と合流。
ヒストリーゾーンを少し見て回ったら、C57が再びターンテーブルで回る時間になりました。


大型の蒸機がゆっくりではありますがターンテーブルで回るさまはやはりかっこいいですね。
この角度だと北海道型の切り詰めデフもあまり気にならず。

ど早朝に来て予約しておいたD51のシミュレーターを体験してから、いざ零戦へ。
さいたま新都心駅でもう一人の友人と合流してから歩いてすぐのところにあるアリーナまで。
前売り券の指定時間の15分ほど前につきましたが、思ったほど人がいなくて拍子抜け。
知ってる人は知っている、と言うイベントだったからやむを得ないか...


会場内に入ったら、いきなり現れたのが零戦の後部胴体。
テールコーンが外されていたので、尾輪の格納状態がよくわかります。
尾輪の上に突き出しているのが、重心位置補正用の錘。


反対側は水平尾翼が外された状態。たったの四ヶ所で胴体と結合されていたんですね。
この状態での展示のお陰で初めて知りました。


前部胴体を後ろから覗きこんだ図。今回座席を外した状態で展示されていたので、このようなアングルでの撮影が出来ました。


前部胴体を前側から。エンジンマウントのところに付いている下駄は、輸送の時に使った下駄だそうで、元々は今搭載しているエンジンの納品用についていたんだそうです。
前に置かれているのが操縦席。椅子にまで軽め穴が明けられているのがわかります。


零戦のオリジナルのエンジン、"栄"。さすがにこのエンジンのレストアは不可能だったようで...


こちらが飛行用に今搭載しているP&W R1830、通称"ツインワスプ"。今飛行可能な零戦は一機を除いてすべてこのシリーズのエンジンを搭載しています。直径が少し大きくて若干重いのが玉に瑕ですが、重さは機体の後ろに"錘"を搭載することで重心位置の補正が出来る程度だそうです。


圧巻なのが、操縦席への搭乗体験。椅子はない状態でしたが、実際に操縦席に座ってエルロンを操作することが出来ました。
思ったよりも操縦席が広かったんでビックリ。
でも、横方向の幅は結構狭いですね。

実際に飛行可能な零戦の操縦席に入る機会は今後そうは無いだろうと思うと、大変貴重な経験をさせていただけました。

正直、三分割状態での展示ということもあってどうなんだろうと思ったんですが、実際に実機を目の前にしたらそんな思いは吹っ飛んでしまいました。
やはり、実機の持つ迫力はすごいですね。

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