PAJEROのねぐら

旅行記や撮影日記が中心です

PAJEROのねぐら

"あけぼの"乗車の日

さて、どうした訳か4時過ぎに目が覚めます。寝付けそうになかったので、昨日は入りに行かなかった内風呂に入りに行きました。
ヒバの香りが大変良いお風呂でした。
朝6時半頃、今度は息子と一緒に別のお風呂に。玄関から外に出てみたら夜の間に少し雪が降ったらしく、新雪が少しだけ積もってました。

朝食は7時半から。でもバスの時間が8:20なのでソレまでの時間で少々慌てていただきました。
大人だけなら全然問題ない時間なんだけど、子供がいると少々タイトな時間(^^ゞ
一本後のバスでも予定としては問題ないんですが、そこは雪国の冬のこと。昨日みたいにいつどこで予定が狂うかわからなかったので、早めに下界に降りることにしました。

宿のバスに乗って虹の湖の道の駅まで。待つこと15分ほどで弘南バスがやって来ました。昨日はバスが遅れてたので少々心配したんですが、時間通りにやって来て、黒石駅までも所定の時間で連れて行ってくれました。

黒石の市街地に近づいても雪深さは相変わらず。こんなに雪景色の中にいるのは何年ぶりだろう?
黒石駅に着いたら5分ほどで電車に乗り継げたんですが、子供たちはもう少し雪遊びをしたがっていたので、次の電車まで30分ほど駅前で雪遊び。
地元の人には雪遊びをしている子供が新鮮に映るようで、"この雪全部持って行け〜〜"ですって。


弘南鉄道の車内にて。見渡す限りの雪原の中を走る電車。目の前には岩木山が。

弘前に着いたのが11時少し前。弘前観光は無理にしても、せめて郷土料理は食べたかったので、駅前の観光案内所に寄り道。
そしたら、駅の近くのチェーンの居酒屋でも郷土料理が食べられることが分かり一安心。子供達は郷土料理だと文句を言うから、チェーンのお店のほうが安心です。


これだけついて1300円。安くて満足♪

弘前と言えばアップルパイ。なので、アップルパイを買いに駅の近所の喫茶店へ。かぁちゃんに買いに行ってもらったんですが、お店から出てきた時に紙袋の中身を見てみたら、ものすごくいい匂い。これは帰ってから食べるのが楽しみ〜〜。
駅にもどったら、ちょうど列車の時間です。ホームに移動したら、息子が見つけたのがこの看板。


おぉ、いっつも撮影しに行ってる"わくわくドリーム号"の乗車位置案内がここにも。
本当にこっちの方から来てるんですねぇ...

弘前駅から青森まではコイツに乗ります。

"リゾートしらかみ"のブナ編成。キハ40系列の改造車ですが、中間車の運転台以外にキハ40の面影は殆どありません。

"リゾートしらかみ"は秋田から風光明媚な五能線の景色を楽しむクルーズトレイン。滅多に来るところでもないので、奥羽本線内だけの短距離ですが事前に指定席を抑えておいたのです。


景色が広く見えて快適ですね♪


到着した青森駅も雪の中。

さて、ここでかぁちゃんは市場に海産物を買いに出かけます。子供には退屈だろうから、オイラは子供たちと一緒に八甲田丸を見に行くことに。


八甲田丸までの道中。青森湾沿いに見える山が綺麗です。


昔のまま保たれている第二岸壁に係留されている八甲田丸の船尾。


船内の様子。花毛布が国鉄の連絡船でも折られていたのは知りませんでした。


車両甲板の展示車両。キハ82は北海道でよく最後まで使われていたディーゼル特急でした。特急シンボルマークが失せ物になっているのが残念...


これは控車と言って、車両甲板に車両を搭載するとき、機関車の重さが連絡船や可動橋にかかって傾斜の変化が生じるのを防ぐため*1につなげた車両。
物を運ぶわけではないので、二軸貨車の上回りを撤去した構造になっています。


車両甲板の線路の一番端にある連結器。車両をこの連結器に連結して船体と固定するための装備です。
右端のホースはブレーキ用のエアホース。多分、連結器の左側のハンドルがブレーキハンドルで、車両のブレーキを一杯にかけて車両が動かないように固定したものと思われます。

一時間強で船内の見学も終了。子供たちには船の中に線路が引いてあって車両を運んでいたのが面白かったみたいです。


船首側から見た八甲田丸。塗装がきれいな状態に保たれていますね。


煙突に書かれた"JNR"マーク。うん、やっぱり国鉄だね。

15時半頃に駅でかぁちゃんと合流。駅弁を買ったりしながら、"あけぼの"の入線時間を待ちます。


D700+AF-S 70-200/2.8G ED VRII
"あけぼの"入線。ディーゼル機関車のDE10牽引でやって来ました。


前から撮影。本当はヘッドライトが点灯するまで粘りたかったんですが、さっさと車内にも入りたかったし、すごい人だったのでこの写真を撮って切り上げ。


いよいよ旅のメインディッシュ、あけぼの乗車です。機関車の前はすごい人になっていたので、乗車する客車の前で家族の記念写真を撮影。


我々が指定されたのは5号車9番・10番の寝台。10番の上段は空席だったので、家族でこの広い空間を専有出来ました*2
583系の三段寝台と違って、下段寝台を普通に座席として使えるので、寝るまでの間の居住空間はいいですね。

発車してしばらくしてから大人二人で乾杯。この間、子供たちは上段寝台に登ったり降りたり。車両の中に二段ベッドがあるってのもそうそう無い経験ですもんね。


18時を過ぎて弘前市に入った辺りでお腹が空いたのでお弁当タイム。
箱を開けたら意外と中が小さくてちょっとガッカリ...したんですが、ご飯がぎっしり詰まってたからお腹いっぱい。
そして、これは完全に酒のつまみですな(^^ゞ


黒石で買ってきたお酒。このお猪口は昨日の宿で買ってきたヒバのお猪口。美味しかった〜〜

食後に娘さんがトイレに行きたがったので、トイレに行ったところで見つけたのがこれ。


おぉ、昔懐かしい冷水機と紙コップ!新幹線も0系しかなかった時には洗面台の近くにコレがあったのを覚えています。
5年ほど前にブルートレインの"富士"に乗った時も残ってて感動したんですが、もう一度お目にかかることが出来るとは!

今回、青森を発車した段階で既に日没後だったので車窓はほとんど真っ暗でしたが、それでも街灯に照らされる町並みは真っ白で。
昔ながらの夜行列車の旅の雰囲気を思いっきり堪能することが出来ました。こんな旅も(車両がなくなるから)もう出来なくなるんだろうなぁ...

初めてブルートレインの富士に乗った時は発車の時の前後方向の衝動が大変気になったんですが、今回は気にならず。
そういえば、富士の時も下関で機関車をEF81に付け替えてからは前後方向の衝動が少なかったなぁ...
ひょっとして、機関車の違いもあるのかしら?


着替え用の浴衣。JR西日本は最後まで"工"マーク*3の浴衣を存置してましたが、これはJRマークですね。

子供たちはなかなか寝たがらず。寝台列車に乗るのはワクワクするみたいですね。そういや、別に何をするわけでもないのに、退屈〜〜って言ってこなかったかも。

乗車から5時間が経過した酒田を過ぎた辺りで子供たちを含めて全員就寝。オヤスミなさい〜〜。。。zzzZZ

*1:機関車が無動力であれば構わないんですが、機関車が車両を押し込んでいる時に傾斜の変化があると軸重の変化で滑走したりして大変危険

*2:この写真は隣の寝台です。

*3:国鉄の前身、"工部省"に由来するマークで、国鉄との用地境界にもこのマークの標識が使われていました。今でも目にすることがあります。

 Copyright © まさる 2011-2020 All Rights Reserved.