PAJEROのねぐら

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ゼロ戦のエンジン始動見学会

所沢の航空発祥記念館で零戦が公開されていました。
今回公開されていたのは、アメリカのプレーンズ・オブ・フェイム航空博物館(POF)が所有している機体で、飛行可能な機体の中では唯一*1栄エンジンを搭載しています。
運良く、3/28〜31日まで行われていたエンジン始動見学会の入場券が手に入ったので行って来ました。

尾翼に描かれている部隊記号"61-120"の零戦五二型*2と言えば、子供の頃から本やビデオで散々見てきた"唯一飛行可能な零戦"として憧れだったものですが、その機体が今まさに目の前に、ということでものすごく期待していました。

展示会場についたのは9時45分ぐらい。公開は9時半からなのに既に入場待ちの列*3が出来ていまたが、幸いな事に5分ほどで入ることが出来ました。

中に入ったら、ちょうど零戦を屋内展示場から屋外に出すところでした。


D700+AF-S ED28-70/2.8D
自重が2トンを切っている零戦は人の手で軽々と動かせるようです。一般公開されているときはとにかく人垣がすごかったです。


D700+AF-S ED28-70/2.8D
真横から見た図。主翼の一番手前側に突き出している管が速度計測用のピトー管。その奥、黄色い帯の所に突き出しているのが九九式二号二〇粍機銃(のレプリカ)。当時の戦闘機としては破格の大口径の機銃でした。
塗装が5年ぐらいまえから変更されてしまってオリジナルの塗装ではなくなったのが惜しい...


D700+AF-S ED28-70/2.8D


D700+AF-S 70-200/2.8G ED VRII
斜め後ろから見たアングルも好きなアングルの一つ。カウルフラップが全開状態で公開されているのは珍しいかもしれません。


D700+AF-S ED28-70/2.8D
斜め前方から見たド定番なアングルがこれ。三点支持の状態で止まってる機体を綺麗に撮るのは意外に難しい...

これだけ写真を撮ったら、一旦会場外に出て、エンジン始動会の列に並びます。
しばらくしたら、一回目のエンジン始動が。会場外にまで聞こえて来る爆音にこの段階から大興奮。
列に並ぶこと約2時間で、再び会場内に入れました。
結構列の前の方に並べたので、前の方のいい席に座ることが出来ました。


D700+AF-S ED28-70/2.8D
先程までと違って、定番のアングルも撮影しやすかったです。


オリジナルのエンジンを搭載しているので、エンジンカウルも妙に太かったりいびつな形になったりすることがなく、シルエットを損なってないのが実に美しい。

待つこと約30分でいよいよエンジン始動です。
今回はビデオで撮影して来ました。


一回目のエンジン始動の時より、明らかに長時間回ってましたし、より高回転まで回されていました。
目の前で栄エンジンが回っているという、夢の様な10分間でした...


先程までとはプロペラの向きが変わっていて、かつキャノピーが開いています。実際に人が乗ってエンジンが回された証拠です。展示用ではプロペラの向きを揃えて*4展示されることが多いですが、エンジン停止直後だと当然そうはならいわけでして。これはこれで自然な感じがしていいですね。

生きている栄エンジンの音を聞けた余韻を引きずりながら、航空公園を後にしたのでした。

零戦の公開自体は8月まで行われています。
詳細はこちら

*1:他の飛行可能な零戦はP&WのR-1830"ツインワスプエンジン"を搭載

*2:正式名称:零式艦上戦闘機五二型。五二型の部分は、"ごじゅうに"では無く、"ごーにー"と読むのが正しい...らしいです。

*3:中のスペースの関係で会場内に入れる人数を制限していた様です

*4:上に二枚、下に一枚のケースが多いような気がします。

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