PAJEROのねぐら

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東北に行こう!(三日目)

あっという間に最終日。
朝風呂を浴びて、朝食を食べてから9時ごろに出発。
大変気持ちの良い宿でした。また来たいです。

今日目指したのは、東松島石巻方面。


仙石線の古浦漁港踏切。
架線柱が傾いているのは地震の影響なのでしょうか?


今回見かけた休止中の踏切はほとんどがこのように遮断棒が取り外されていました。


途中で目にした稲作風景。
海のすぐそばでも、このように稲作をしているところも沢山見かけました。



野蒜駅


ご覧のように架線は垂れ下がり、一部の架線柱は折れて倒れています。


海側の線路には、バラストの上に砂がいっぱい詰まっていました。


ホームの反対、山側の線路。このようにねじ曲がっています。


線路が水平方向にずれている辺りを撮影しました。ご覧の通り、バラストが流出してしまっています。


駅のすぐ隣にあったコンビニもご覧のとおり。

この後、石巻でちょっと寄り道。


石ノ森萬画館。ここで一晩を明かした人がたくさんいらしたんですよね。

石巻復興市場がすぐそばにあったので、そこでお昼ご飯にしようかと思ったんですが、残念なことにご飯ものが売り切れ(T_T)
石巻は漁港の復興がまだまだらしく、魚を食べるなら女川に行った方がいい、とは魚屋さんの弁。
時間はちょっと遅くなりますが、当初の予定通り、女川まで行くことにしました。

石巻と女川の境あたりを走っていると、海沿いなのに津波の痕跡が無い場所がありました。何故だろうと思って地図を見てみると、万石浦(まんごくうら)という、入り口が非常に狭くて奥が広くなっている海跡湖でした。

ところが、山を越えて女川の市街地に入った途端に景色は一変しました。
目に飛び込んできたのは、何もない風景が広がっている中で横倒しになっている建物。
良く見たら、最初に見た建物以外にあと二つの建物が横倒しのまま残っていました。

本当に、この近くに食堂はあるのか?と疑いたくなる状況でしたが、魚屋のおじさんを信じて"小乗浜(このりはま)"の方に向かいます。


"もう少し行ってもお店が無かったら引き返して看板を確認しよう"と思ったちょうどそのとき、"あと300m"の看板が見えてきて一安心。無事にお店にたどり着きました。


頼んだのはサンマ定食。残念ながら刺身は無くなってしまっていましたが(時間が遅いからしょうがないか...)、女川に水揚げされたサンマは大変においしかったです。


こっちは、ツブ貝の刺身。大変大きなツブ貝でした。

空腹を満たしたところで、横倒しになった建物を見に海沿いに戻ります。


この建物は交番でした。


この面が基礎の部分。杭が引きちぎられています。


こっちが屋根。


交番の横に水路のようなものがあって、その上を蓋をするように道路が通っていたようです。
地盤沈下の影響か、完全に水没していました。


この建物は江島共済会館。
さっきの交番とは倒れてる向きが違っているので、津波の押し波で倒れたのでしょうか?


この建物は、民間所有の建物のようです。
ベタ基礎の部分が綺麗に剥がされた様に倒れています。


地域医療センターの駐車場から。
港の桟橋が水面すれすれですが、地震の影響でこのあたりは120cmほど地盤が沈下したそうです。
建物が横倒しになったのは液状化が原因らしく、液状化で基礎ごと浮き上がってしまった建物が津波で倒されたようです。

この辺りの建物も保存か、解体かで意見が分かれているらしいんですが、保存するにしても周辺と同じようにかさ上げが必要になるらしくて、難しいらしいです。

仮設店舗で営業中の"マリンパル女川"に立ち寄ってキンキとウニを購入してからようやく帰路につきます。

途中、石巻近辺で最後の写真を

とても高く積まれている瓦礫の山。
今回、あちらこちらでこのような瓦礫の山を見かけました。
いろいろなものが混ざっているせいか、未だに何とも言えない匂いが立ち込めています。

この後、三陸道に乗ってまっすぐと自宅へ。
那須高原SAで夕飯を兼ねて休憩したら、渋滞が解消したので、23時ごろに無事に帰宅。

出発してから帰宅するまでの距離は、1488km。久しぶりに良く走りました。

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