PAJEROのねぐら

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東北に行こう!(二日目)

川沿いの露天風呂で朝風呂を浴びて、しゃっきりしてから朝6時半ごろに宿を出発。
海沿いに向かって走ってる時に"どうも見たことある地名だなぁ"と思っていたら、ここは何年か前に通った事がありました。


途中でディーゼルカーを追い越したので、待つこと数分。
折角なので、宮守にある眼鏡橋を通過するディーゼルカーを撮影。

これには、みのすけ(息子)も大喜び。
ここから一気に陸前高田を目指します。


大船渡線の"気仙川橋梁"。ここは海から川沿いに約3km上流にさかのぼった場所です。
橋の残りの部分は、遡上した津波で落ちたのでしょう。(落ちた橋桁はすでに撤去されたようです。)
良く見ると、鉄橋の上には曲がった線路が残っていました。


この橋脚の周りに突き刺さっているのは線路の様です。


そこからすぐのところにある竹駒駅とその周辺。駅の待合室などは撤去済み。
線路が無いのは、代替バスの専用道にするために線路をはがしたそうです。

陸前高田の中心街に入ると、景色が一変しました。


駅前です。ロータリーがある以外は何も残ってません。


線路は先ほどと同じく撤去されてるようです。


駅のすぐそばにある瓦礫の山。5mぐらいは高さがあるでしょうか?


県立高田病院。高い建物なのに、最上階の4階まで窓が割れたりしています。


少し離れたところから市街地のほうを見てみます。

次の目的地、気仙沼まで海沿いの道を走らせていると、海沿いであるにもかかわらず被害が殆ど無かった場所もあり、陸前高田と一言で言っても、全域が被災したわけではないことがわかりました。

これはこの先走った海沿いの全体に言えることなんですが、少しの高さの差で津波の被害が全然違っているのが印象に残りました。

気仙沼に行ったのは、"第18共徳丸"を見に行くため。
子供には何も言わないで連れて行ったのですが、"大きな船がある"と先に見つけたのはみのすけでした。


市街地に船がある、という状況がとても不思議な感じでした。
震災の時にはこの船以外にも10隻以上の船が陸に流されてきたそうですが、今現在残ってるのはこの"第18共徳丸"だけ。


船の下の方を見てみると、つぶされてしまった車が見えます。


反対側から見てみると、様々な漂着物がいっぱいありました。


船体を見てみると、焼け焦げてるところが。漂流中に燃えてるものと接していたのでしょうか?


この場所は鹿折唐桑(ししおりからくわ)駅(休止中)のすぐそばです。


この船の周囲も、先ほどの陸前高田同様に建物が殆ど無くなってしまっていました。


コンビニも仮設店舗で営業中。中に入ったら店の並びとかは驚くほど普通のコンビニでした。このようなコンビニはこの先南三陸までの海沿いでもいっぱい見かけました。


ここから、気仙沼線の被災エリアも見ながら南三陸まで。


津波で被災したと思しき船が大量に積まれていました。


津波で被災した道の駅のすぐそばに仮設店舗を出して営業中の道の駅"大谷海岸"。


店のすぐ裏手は気仙沼線の線路です。


陸前小泉駅。橋梁の一部は流失してます。


線路の下の盛り土が流出して、線路が宙ぶらりんになっています。


駅の基礎部分もぐちゃぐちゃに。積まれているコンクリートの板は、駅のホームだったんでしょうか?


さっき走ってきた道がよく見えます。
橋の向こうに見えるコンクリートの橋脚が流出した橋、手前に見えるのは仮設の橋です。


歌津駅清水浜駅間
この辺は、トンネル手前の盛り土部分が流出してました。


見た目には山奥のようにも見えますが、実は海のそばです。


清水浜(しずはま)駅。


三陸の中心地に近づいたところで見た光景。
津波で流された車が積まれてました。原形をとどめてない車も沢山...

陸前高田から約1時間半のドライブで、南三陸町の中心地"志津川"に到着しました。



まずは、腹ごしらえ。仮設の"南三陸さんさん商店街"というのが出来ていて、結構な活気でした。
(この写真は帰る直前に撮ったので、人があまり写ってませんが到着直後は本当に人が一杯でした。)



お目当てはうに丼...だったのですが、残念ながら9月で終了とのことだったので、海鮮丼の"秋旨丼"を。カツオ、タイ、タコ、メカブが乗っかってて、確かに旨い♪


こっちは奥さんが頼んだ海鮮丼。
エビ、ウニ、タコ、タイ、マグロがたっぷり乗ってました。

この後は、夜のつまみの入手です。
商店街の中で生ウニを売っていたので入手。


同じウニを焼きウニとして売っていたので、それも二個。一個は早速いただきます。
甘くて旨い!

来ている車のナンバーを見ても県外ナンバーが多くて、大変賑わっていました。
再び、町の中心地に戻ります。


南三陸町を象徴する建物になってしまった感がある、防災庁舎。
ものすごく基礎がしっかりしていて、かつ建物の構造部材である鉄骨も頑丈だったから、骨組みは地震にも津波にも耐えたけど、壁が流されてしまっています。


壁を支えていた骨組みも、建物の照明をぶら下げていた部材もすべて同じ方向に曲がっています。


この建物も、先ほどの船も、保存か解体かで意見が分かれているようです。
後世に伝えるためには保存したいし、でも見ると思い出すし...という思いが交錯して一筋縄では行かないんでしょうね。

宿に戻って、今日の汗を落とします。
昨日とは別棟にあるヒノキ造りのお風呂へ。これまた雰囲気が良いお風呂で、気持ちがいい。

夕飯を食べて、もう一度お風呂に入ってから再び大人の時間。


三つ並んでいるウニは生ウニ。左奥のは焼きウニ。画面上にあるのは焼きつぶ貝。
生ウニがとても旨かった。日本酒もおいしくて最高♪


この日、大沢温泉で出会ったのが、"三陸ボランティアダイバーズ"のみなさん。
(写真の掲載許可はいただいています。)

三陸ボランティアダイバーズ
http://sanrikuvd.org/

陸前高田で活動をされてきたそうですが、海中の瓦礫撤去もだいぶ進み、きれいな海が戻ってきているそうです。
ボランティアでいろいろな活動をされている皆様に、本当に頭が下がります。

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