PAJEROのねぐら

旅行記や撮影日記が中心です

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子供二人との鐵旅

夏休みシーズンです。
長期の休みのシーズンになると、青春18切符というものが発売されます。
この切符、5回分が\11,500*1で発売されていて、JR全線の普通列車/快速列車に乗り放題になるというお得な切符です。指定席や自由席グリーン車は料金を払えば使用可能です。
よく勘違いされるのですが、この切符の使用には年齢制限はありません。18歳以上でも使用可能です*2

夏休みになると、例年大井川鐵道ではSLの大増発がされて一日三本のSLが走る日も出てきます。
そのうちの一本がちょっと毛色の変わった塗装に変更されるので、それを撮りに行きたいなぁと思っていたんですが、息子が夏休みの自由研究を大井川鉄道の客車を調べてまとめたい、と言っていたので子供二人と行ってくることにしました。

自分が行きたかったからというわけでは...多分...無い...かもしれない...

さて、そんなわけで青春18切符利用の時の定番、始発電車利用でまずは東京駅まで。
家を出た瞬間に30度を超えてて、自転車に乗っても全然涼しくない...まだ夜明けまえだというのにコレでは先が思いやられます*3
お盆シーズンだからか、始発電車も結構混んでたなぁ。

東京駅からは始発列車の沼津行きに乗車。もともと中央線からの乗り継ぎ時間が8分しか無い所に、まさかの中央線始発列車の東京到着が2分遅延なんていうアクシデントが有り、乗り継ぎ時間が5分強しか無いという事態に。
事前にグリーン車の切符買っておいて本当に良かった...

沼津までの二時間強。ボックスシートに座れればいいけど、乗り継ぎ時間が短いからまず無理だろうと判断。行きは沼津まで自由席グリーン車にしました。休日だから少し安いし。

途中平塚のあたりで東京行きのサンライズとすれ違うのを見たりしながら、列車はどんどん西に向かいます。

沼津に到着したら5分の接続で次の列車に乗り換え...なんですが、乗り継ぎ列車は5両編成、そして階段・通路を渡った隣のホーム。まさかの沼津ダッシュが発生で少々びっくり。
あぁ、昔なら始発列車は静岡行きだったから乗継しなくてよかったのになぁなんて事を思いながら、どうにか3人分の座席を確保。これで静岡まで座って行けます。
半分眠りながら一時間弱で静岡到着。

今度は先程より更に短い2分の接続時間。しかも編成は更に減って3両に。この接続列車は興津始発の6両編成なのに静岡駅で後ろ3両を切り離してしまうのです。なので、もともと乗車されていたお客さんに加えて沼津からの列車の皆さんも乗車するので、朝の都心のラッシュ並みの混雑に。
こうなってしまうと、座れるかどうかよりはまずは乗れるかどうか...
幸い乗車はできたけど、混雑期は車両の運用を見なおしたほうが良いのでは?*4と軽くイラっとしながら、約30分の乗車で金谷到着。

大井川鐵道のホームで一日乗車券*5とSL急行券を購入して、ホームで待っている電車へ。今回は元京阪の電車が待っていました。

車内に入って席についたら...斜め前に草凪みかんさんが。夜汽車以来のお久しぶりです。

今日はSLが三本走る日です。撮影をしたいのは一本目、乗車するのは二本目、ということで電車での移動だと神尾駅が時間的に限界。なので、今回は神尾駅で電車を下車。エアコンが効いているのはここまででした...orz
車外に出たら、とにかく暑い!5分も立たない間に汗でシャツがビショビショになるぐらいの暑さ。
そして、神尾駅には日差しを遮るようなものが殆ど無い...
飲み物をいっぱい持ってきていたので辛うじて熱中症にはなりませんでしたけど、コレは消耗するなぁ...

そんな炎天下で待つこと約40分。お目当ての列車がやって来ました。


1001レ
D700+AF-S ED300/2.8DII+TC-14EII
昨年から、夏休みシーズンには大井川鐵道のマスコットキャラクター"SLくん"に扮したSLが走ります。
これも、稼動状態にあるSLが常に二台以上ある大井川鐵道ならでは。
子供には結構人気です。我が家の娘さん(4歳)曰く、"なみちゃん本当はSLくんに乗りたかった!"そうです。


神尾駅のたぬき村。信楽焼のたぬきさんが一杯いて、車窓を楽しませてくれます。

更に待つこと約10分で上りの金谷行きの列車がやってきます。助かったぁ。
このまま炎天下にいたら本当に干上がるところだった。

新金谷で待っていたのはC11 190号機牽引のSL列車。お、今日は日本ナショナル・トラスト所有の客車もつながってるのねん。

今回も無事に先頭の客車に乗車することが出来ました。
牽引機が大井川鐵道一番の力持ちのC11 190号機、後押しの補機なしで客車は5両。コレはブラストに期待が持てます。
新金谷駅発車直後に車掌さんのアナウンスとともに流れる鉄道唱歌のオルゴール。旅情を盛り上げてくれますね♪


日本ナショナル・トラスト所有のオハニという旅客・荷物の合造車の車内。奥の扉の向こうは荷物室です。
本物の木材の上に何層にも塗り重ねられたニスの輝きがほんとうに綺麗です。

次の停車駅、家山を発車してからはだんだん山深くなっていきます。ソレとともに線路も上り勾配になっていき、ブラスト音も車内に響いてきます。
今までアチラコチラでいろんなSL列車に乗りましたけど、今日の牽引機のブラストが一番好きな音です。今日はSLが単機で牽引してるから余計にいい音でした。大井川鐵道の客車はエアコンが無いから、音を邪魔するものがないのもいいですね。


今回の牽引機、C11 190号機。熊本では昭和天皇お召し列車を牽引したこともある機関車です。千頭駅にて。

こうなると、早朝出発だったのもなんのその。息子も娘も"いい音だねぇ"とご満悦。
終点の千頭では機関車の入れ替え作業までの間、SLの運転台も見学させてくれます。


自由研究のネタを仕入れ中の息子。


ターンテーブルで転向中のSL。終点の千頭駅ターンテーブルはご覧のとおり手動です。
元は国鉄の赤谷駅(廃駅)にあったもので、毎日のように使われている手動のターンテーブルは大変珍しいかと思います。

帰りのSLをどれにしようかな〜と息子と話し合ったんですが、何より暑いし、息子はオハニにも乗りたがったし、自由研究のネタは概ね仕入れられたし、ということで行きと同じ列車に乗って帰ることに。

新金谷駅についてもすぐには帰りません。
帰ってくるSLがターンテーブルで回るところを見に、駅構内の端の方に向かいます。


新金谷駅ターンテーブルで転向中のSLくん。こちらのターンテーブルは電動です。手動で回す体験をしたことが有りますが、とても重いものでした。


102レ
D700+AF-S ED300/2.8DII+TC14EII
定期便のSLが帰ってくるところも見て本日のSLの見納め。夕陽の光を背負ってやってくるSLを真正面から捉えることが出来ました。(許可を得て撮影)
#ちなみに、この写真をとった場所はSLの真正面では有りますが、ポイントが逆側に切り替わっているのでこちらにはやって来ません。
#駅員さんも"ここなら真正面だからコッチおいで〜"と言ってくださったので、この場所での撮影ができました。


D700+AF-S ED28-70/2.8D
ターンテーブルでの転向を終えて、ターンテーブルに展示している機関車を戻しに行くC56 44号機。


D700+AF-S ED28-70/2.8D
夕日を浴びて佇む客車達。SLがいなくなるとあっという間に人がいなくなるので、一気に静かになります。

SLの入れ替え作業を見たりしている間に、金谷行きの普通電車が入線してきました。
金谷駅で乗り換えた東海道線の電車は熱海行き。来る時とは違って無事に座れました。
JR東海313系国鉄211系がつながってやってきた編成なので、息子の趣味で211系に乗車。
静岡駅近辺の東海道新幹線と並走しているところで新幹線に抜かれまくり、"新幹線乗りたいなぁ〜"と思ったのは内緒です(^^ゞ

熱海で東京行きに乗り換え。人身事故の影響で少し遅れてましたが、10分ほど待てば座れそうだったので一本待ちました。お陰で、ボックスシート座れて楽ちんに東京まで...と思ったら、人身事故の影響でまさかの品川で運転打ち切り。東京まで乗り換え無しで行けると思ったんだけどなぁ。なかなか思うようにいかないもんですね。
#そうは言っても、行きに遅れられて目的の列車に乗り継げないなんて事になるよりは全然いいわけですが
結構長時間列車に乗ってくる旅になりましたが、子供二人も大変楽しんでくれたようで良かったです。

*1:一回分が\2,300

*2:その代わり、子供料金もありません

*3:東京は40時間以上30度超という異常事態でした(^^ゞ

*4:静岡→浜松の結構長距離の運用なのに、よりによってトイレ付きの編成を静岡で切り離してしまうのです...

*5:大井川鐵道はJRではないので青春18切符は使えません

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